9月 04

どうも世間一般の素人さんはスパークプラグが消耗品だってことを分かっていない上に交換を進めると「商売だから言ってるんでしょ?」みたいな顔で賢しらな態度をとるので実例を挙げてお見せしようと思います。

これは走行6.000kmの125ccのスクーターから外したプラグと新品の対比です、古い方は電極の角が落ちて丸くなって磨耗し電極間の隙間も広くなっているのがお分かりいただけると思います。
これだけでも消耗品だということが証明されるわけですが、なぜこうなってしまったらまずいのかといいますと。
この状態だと火花が弱くなりエンジン始動不良等を起こしてきます、また「エンジン掛かればOKジャン!」とか軽く考えている人が多いですが。
火花が弱くなる⇒混合気が不完全燃焼を起こす⇒燃費の悪化・不完全燃焼によるカーボン(すす)の大量発生⇒カーボンの堆積によるエンジン燃焼室内部の密閉不良(吸排気バルブにカーボンをかみこむため)⇒密閉不良に起因する混合気圧縮の低下⇒更なる不完全燃焼⇒更にカーボン発生と負のサイクルが発生するわけです。
燃費やエンジン寿命に大きくかかわってきますので小さな部品ですが馬鹿にしてはいけません。
薄紙を重ねるように徐々に調子を崩していく物ですから毎日乗ってる人ほど気が付きにくいのです、だからこそ来るお客様みんなに「最低限年二回は点検に入れてくださいね、後々の寿命が違うんですよ」と実例をあげたりして説明してるんですが・・・・・・・分からんチンが多くて困るのは公然の秘密ですよ。

まぁ自動車なんかは大分メンテナンスフリーでディーラー任せですからプラグの存在を知らない人なんてのもいますし、メーカが壊れない物いいものを追究して行った結果ユーザーが緩んでどうにもならなくなるという・・・これもある意味負のサイクルなんですが・・・ジレンマですね。
脱線しますがそういう意味では人間がドンドン緩んでぬるくだらけてくるのでABSとか車間レーダーとかああいうの個人的には大嫌いです。
自動車に甘やかされるなら乗るんじゃない!なんて考えてますね。
最後にプラグは無駄に高いイリジウムなんか使わないで安いのでいいからNGKとかのきちんとしたプラグを適切な距離で交換するのが良いと僕は思ってます。

 2 件のコメントがあります

  1. 綿さん さんのコメント :

    家の嫁は、なぜかしょっちゅうプラグを交換したがるので
    たくさんストックがあります。
    何でそんなにプラグに気を使うようになったのか???です
    先日も、もうそろそろ換えないと!って言われました。

    とは言いつつ、プラグ半年以上やってない。( ̄0 ̄;)
    涼しくなったら、色々やらないと

    嫁のバイクは、オイル類、スプロケ、チェーン
    僕のバイクは、オイル漏れの修理と、
    とりあえずピストンリング交換を予定中
    メインハーネスの接触不良もあるし・・。
    やってる時間あるかなぁ。

  2. 佐久間 康介 さんのコメント :

    気にしすぎも問題かもしれませんが気にしない人よりは断然良いですよ、もしかしたらプラグに起因するトラブルとしては些細だけど記憶に苦い経験をされたのかもしれませんね。

    涼しくなったらプラグと言わず是非いろいろやってください、さし当たってリングとハーネスは気になりますね。

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