この画像は今修理で入庫しているリード90のシリンダーとピストンです。時速80kmで走行中に「スーッと止まった」と言われて入庫したとおりの中身で焼きついてしまっています。
問題は何故焼きついたか?ですがこれがイマイチ理由が分からずに難儀しました理由が分からないというだけあってオイルポンプの故障ではない、キャブセッティングはノーマルだしマフラーもノーマル・・・・・根本を直さないまま修理してもすぐにまた壊れますからね。
年末から考えていたんですがようやく気が付きました「シリンダーが変」と言うことに。
マフラーとの接続部分の排気ポートと言われる穴がやたらと「でかい」ポート加工してあるかのように「でかい」「でかすぎる!」吸気ポートもちょっと変な感じがするし。
ずいぶん昔にヤマハのスクーターの排気ポート削って真ん丸くして「ポート加工したぜ!」って知り合いのメカが試乗に出てったら50mくらい走って焼きついたっけ、うんうん思い出した。
たぶん今回の事例も同じような現象だろうと思われます、むやみやたらと加工していいところじゃないんだよねポートはね。
で、よく見てみると焼きついたピストンも焼きついてない部分は妙に綺麗だし排気ポートにカーボンの堆積もほとんど無い。
お客様曰く「中古で購入してからさほど走っていない」とのことてことはこの車輌を販売した人間が組んだんだねこれ、よくよく調べたら台湾かどこかで生産してる純正代替品でした。
コイツが曲者で代替品パーツは玉石混交で使えるヤツは全くノーマルと変わらないんだけどちょくちょくこういう使えないパーツが混ざってるときがありますここら辺の部品を使うバイク屋は知識と経験が必要です。
今回焼きついたメーカーの代替品はポートがでかくてダメですが同じように販売されている◎N企画製だと各部の形状もしっかりしてて全く問題なく使えます。
このくらいのダメージなら鉄はアルミより硬いのでシリンダーはホーニングしなおしてピストンやガスケット類を新品にすれば問題ないんですが上記の理由により再利用は不可。
今回は慎重を期して純正のシリンダー、ピストン、ピストンリング、シリンダースタッドボルト(リード90は良く伸びるのでエンジン割ったら新品交換)ガスケット類を手配して修理することにしました。
部品代だけで¥17.000くらいかかる羽目に・・・・・・・一番右のシリンダーの画像は再利用するつもりでホーニングした画像ですきれいになってるでしょ。
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