12月 10

バイクが長持ちするのかどうかは。

よく中古車(新車でもけっこうありますが)を買いに来るお客様で「これは後どのくらい走れますか?」って聞かれるんですが私の答えは決まって「お客様次第です」。

中にはムッとした顔する物の分かってない人がいますがバイク屋はお客様の乗り方や保管、手入れに対して何も強制は出来ないんですから当たり前でしょ。

飛ばして走るのかゆっくり走るのか点検はマメにするのかしないのか、少々音が出てようが調子が悪く感じようが走っていれば何もしないでほったらかしなのかどうかによって変わるんですから。

年に1回か2回は点検に出してタイヤやオイル、プラグやエアクリーナーのメンテナンスを行ってくださいね。って言ったって返事だけは良くて持ってこない人が大半です、出来るだけ長持ちするように整備はしますがものには限度があります。

可能な限り手入の回数を減らしたいなら新車買うしかないです、ただ中古車をまともに維持できない人は新車だって長持ちはしませんけど。

そうじゃなくて中古車として当たりかはずれか知りたいんだ!って言う人もいますが「あたりになるように整備してますが先々のことは運ですよ」ってお答えします、お客様よりは知識ありますけど神様じゃないんだからそこまでは分かりません。

嫌なら前述のように新車買ってください、た・だ・し・新車にも当たり外れはあります特に最近のはね、当たり前ですが値段が安いものを求め続けるユーザーに答える為に低排気量車は海外生産の物ばかりですからね。

設計は新しいので性能はいいですが質は低いので故障やリコールは多いです、スズキのアドレスV125なんかリコールまみれで有名でしょ。

ちょっと脱線しますが現在のお寒い状況について深く考えずに安いものだけを求め続けたユーザーが悪いのかユーザーに対して金額以外に買う気にさせる魅力的な車輌を提示できなかったメーカーが悪いのかどっちが悪いんだ?という話を時々耳にしますが私に言わせればどっちも悪いです。

今日紹介するスペイシーのオーナーの方も知識は無くても物の見方は知っていらっしゃる方です(私の親父みたいな年の方ですから当たり前と言えば当たり前なんですが)「最近見た中国製スペイシー100は見た目ばっかでカウルはペラペラで薄いし所々仕上げやメッキも安っぽいしダメだなありゃ」なんて言っています。

国内生産のスペイシー125が手に入るなら今のうちに・・・・とか考えてるみたいです。

で、今回点検でお預かりしているその客様のスペイシーがこれだ!

マメなオイル交換と少し異常を感じたらすぐにご来店されて「この音は異常かな?」なんて感じで聞いてるだけでも長持ちはするんです堂々の5万キロです、同じ車種に前も乗ってて8万?前後は走った方ですので10万キロ目指して頑張っていただきたいですね。

今回は年の瀬だしがっつり点検整備してってことでしたのでドライブベルトやクラッチのベアリング、オイルにプラグにエアクリーナー、前後のブレーキパッドにシュー交換、フロントタイヤに若干の引きずりを感じパッドの寿命も少し短く感じたのでフロントブレーキキャリパーの分解清掃とパッキンの交換などを行いました。

「あとどん位もつの?このバイク?」なんて聞くんじゃなくて「あと3万キロは持たせるぜ!」って思わなくちゃもつ物も持たなくなりますからね。

物の寿命は持ち主の意識次第ですよ。

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